47都道府県制覇のためにエントリー。レースの存在自体は1年前に、夏-秋にやっているフルは無いものかと思って調べていた時に見つけました。いくらなんでも暑そうだし、コースの高低もタフ。さらにアクセスも大変そうということで昨年は見送っていました。しかしその後、47度道府県チャレンジを始めることになり、田沢湖マラソンが秋田唯一のフルと言うことで、満を持して、思い切ってのエントリー。
再度トイレ列に並んでいる8時過ぎに衝撃のアナウンスが。「渋滞のため、多くの参加者が会場に向かうのが遅れているため、スタート時間を30分繰り下げます」とのこと。こんなに直前でこんなことがあるのか、とびっくり。もともと酷暑のためにスタート時間を1時間早めた、という経緯ですが、今日は涼しそうなのでいけた判断かなぁ。道路封鎖とかスタッフの対応もずれるのでかなり混乱しそうですが、地方で規模の小さいレースだからできる対応ですね。遅れそうな参加者はドキドキしたでしょうが、参加できて何より。人によっては、帰りの飛行機の都合とかで、急遽目標タイムを30分早めないといけない人もいたんじゃないでしょうか。
スタートはもともと聞いていたように、目標タイムに応じて自分で好きな場所に並ぶ形式。参加人数も多くないので、非常にゆったりとした感じで良い。3時間半から4時間のあたりに並び、スタートは10秒程度。
スタート直後は下り坂になっていることもあり、周りのランナーも早め。涼しいから行けるやろうとちょっと強気になってしまったことや、足が治ってきたこともあって、いつものようにオーバーペース気味。前半はフラットな区間がほぼなく、たえず脚が消耗し続けることになり、適正ペースがわかりにくい難コースです。
一旦降った後は、左折して北上し、5km地点まで標高50mほど登る。路面は多少荒れてはいるんだけれども、ランナーが少なかったり。また車道自体も結構広いので、富山や北海道の時のように地面のひび割れが気になるほどではない。やはり交通量の差でしょうか。
コース横にトイレがほとんどなく、みんなコンビニや公園の公衆トイレに駆け込んでいるよう。最初のデイリーヤマザキに何人か飛び込んで行きました。僕もスタート直後から行きたかったのですが、経験上最後までこのままいけるだろうと全スルー。一度止まると後から脚が大変なことになりそう。
上り坂ですが、そんなにきつさは感じられサクサクと登れてしまい、ちょっと油断しました。中途半端に脚力があるせいで、5:20-30/kmで調子よくいってしまい、後からきついのではないかと焦る。
5kmで右折した後は、細い道を数百メートル走り抜け、今度は10km地点まで一気に70-80mほど降ります。さきほどのデイリーヤマザキを今度は右手に見ながら通過。一般道を走るとは言っても、往復の車線のうち片側だけを走るので、反対車線は車が走ります。ランナー自体がフルで1600人なので溢れて危ないと言う事は無いです。
この坂を下って行く途中ちょっと日差しが出ている時間があり、ちょっと暑さを感じる。コース全体を通して、特に後半は木陰が多いのはありがたいところでした。
10kmの地点が標高としては1番低いのだけれども、地図の上ではまだまだ南に降りる。田沢湖駅とその横のお店が並んでいるのところは少し人が多くてちょっと賑やか。その後生保内公園の方に向かいまた登っていく。一旦50mほど登り、また40mほどくだる。今日はサブ4が目標なので、無理せず周りにつられないように少しずつペースダウン。上がり下がりが多くペースキープがなかなか難しく、想定より10-15秒/kmぐらい早くいってしまっています。まだ前半なので負担は感じていませんが、後々結構効いてきました。
15キロから22キロまでこれまで降りてきた分を一気に登っていく。勾配自体はさほどでもないのですが、いかんせん、この上り区間が長くて、時々降ったりを繰り返すので、気持ちよくは走れない。
今日3度目のローソンとデイリーヤマザキを通過した後、20kmとあっさりとしたHf地点を通過した後、一旦スタート地点へ。スタート地点手前(22km)の登りは結構な坂で、周りのランナーも結構歩いてる人がいました。
ここからは1周はかなりフラットなので、結構足が回復できるかなぁと思いながら入る。動画で見ていたよりも結構日陰がしっかりしてて涼しい。これなら意外と行けるんじゃないかと期待。景色を見る分にはいいんだけれども1周20キロってめちゃくちゃ広くて、写真でもわかるように、ざっくり計算すると直径6キロ位の湖なので対岸が遠い。思ったより長い後半になりそうです。
先ほどフラットと書きましたが、これもまた想定外。前半のコースに比べると確かにフラットですが、結構5-10m単位のアップダウンがあります。脚が回復とか、気持ちよく走れるとかそんなことはなく、失速感。ちょっと息も上がってきた感じもあって、これ結構後半辛いんじゃないかと思い焦り始める。
普段は大体20km前後はちょっと疲れてきたなぁと思って意識的にペースを落としてきたりするのに対し、今日は疲労とともに仕方なくペースダウン。
25kmの時点で早くも、残りペース何分で走ればサブ4できるかなぁと計算が始まる。前半に貯金を作ってしまっていたので、5分50秒から6分位でも一応行けるなと言う事は確認できたのでちょっと安心するものの、今までの経験上最後の5kmはkm6分でも辛い未来が待ってるに違いないと焦燥感。まぁこういう時はできるだけ行けるところまでこのペースで行こうと頑張るのではなく、ちょっとずつ落とした方がトータルで長持ちするだろうなぁっていうのもあったので、5分30秒とか意識せずもう5:40-50/kmでゆっくり行こうと切り替え。
左手を見るとあいかわらず湖は綺麗。ただこの湖は水深400mととても深いんだなぁと思うと、それはそれでちょっと怖い感じもする。
28kmで名所である御座石神社を通過。ここは湖沿いに鳥居が立っていて、とてもきれい。ほんとなら昨日観光もしたかったんだけれども、事情で行けなかったり、そもそも雨だったのでどっちにしろ難しかったかな。ここでお守りとかを買いたかったんだけど、さすがにレース中に外れるわけにはいかず雰囲気だけ楽しんで前へ。
30 kmを通過。残り1/3を切ってほっとしてきたものの、脚はだいぶ辛い。もうここからだと6:00/kmでも行ける、という誘惑と、まだ最大の難所を超えていない、という緊張感の両方。ひょっとしたらサブ4無理かなぁという思いと、せっかくここまで時間とお金かけてきたからなんとしても達成したいという奮起と両方。
32kmのたつこ像は有名なスポットだかれども、どれかわからずそのまま通過。開けていたりするので、ちょっとした観光スポットなのはわかった。
10kmのスタート地点でもあって、むしろまだ10kmもあるのかと残念な気分に。調子が良い時は、よしあと10キロ!と言う感じになるんだけども、今日は、あと10キロもあるのか…なので、多分きついパターン。
36kmで最難関の激坂へ。1km弱で50m登る、と言うので愛媛マラソンの平田の坂を想定をしていたが、最も勾配がきついところはそれ以上。奈良マラソンの一番きついところが近い気がする。岡山の浅口マラソンほどではない。
脚も呼吸も元気がないので、一番勾配がきつい区間はもう歩いた。このまま歩き続けたらサブ4はきつそうだったが、100メートルほどだったので、その後はもう一回走り直す。まだ坂が続くかもしれないが、ギリギリまだ行けるんじゃないかとちょっとだけ希望が出てきた。登ったり降りたいと言う事は今度はなく、もうちょっとだけ登れば一気に下りだったので、一安心。
残り3-4kmを6:00/kmで行けばいいことが確定したので、ちょっと希望がでてくる。しかし、これまた想定外だったのが、まだアップダウンが続くこと。10-15mほどの上り下りが断続的に繰り返してきて、まだ終わらないのかと思って結構苦しかった。せっかく秋田まできたのに、という思いで頑張る。
最後の上り坂は係りの人が「もう後は下るだけだよ」って声をかけてくれたのでとても嬉しかった。
41kmで、残り14分。まぁ普通にしたら行けそう。
残り1kmでいよいよ会場が近くなり、応援の人も一気に増えてきた。周りのランナーもちょっと息を吹き返して、スピードも出てくる。自身もその流れに乗ってまた5:40/kmくらいまでは戻ってきた。ここでこけたらリカバリーできなさそうなので、地面をしっかり見て前へ前へ。最後のカーブを曲がり、やっとこさゴール。3時間59分でした。ギリギリ。
今後の改善ポイント
| 参加費 | 10,000円 |
| 参加人数 | 1,100人 (ほかの距離も合わせれば約3,400人) |
| 案内 | 2-3週間前にビブスとともに送付 |
| 受付 | なし(参加賞は前日当日受け取り) |
参加賞 完走賞 | Tシャツ ・フィニッシャータオル ・豚汁、おにぎり メダルはない |
| アクセス | 会場はJR田沢湖駅からシャトルバス、または自家用車 |
| トイレ | メイン会場は激混み、ほかは空いている |
| 更衣室 | プレハブ部屋 |
| 手荷物預かり | 手荷物預けあり |
| スタート整列 | 直前まで可 |
| スタート混雑 | 1分程度以下 |
| 給水 | 水、スポーツドリンク、バナナが基本(8箇所) スポンジ水、水(7箇所) |
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