愛媛マラソン(フル)に出場しました。
結果は3時間32分(グロス)、3時間31分(ネット)でした。
PB更新です!
●目標と作戦
今回の目標と作戦はこう。
- 目標は3時間35分(ネット、うまくいけばグロスでも)
- 5:00-5:10/kmで巡行。可能なら5:00-5:05/km
- 平田の坂は無理せず5:30/kmくらい(5kmラップでも5:15-5:20/kmペース)
- 給食エイドは無理してとらないが、エネルギー補給の観点からトライ
- レース中にジェル4本補給(これまでは2-3本)
左2つが目標ペース、右2つが今回結果と以前の自己ベスト
今シーズンは7本出る割に、気温やコース、レース間隔を考えると、PB更新を狙えるのは実質愛媛マラソン1本なので、チャレンジ気味に攻めます。12月の奈良マラソンでの坂や、1月の10kmPBなど、手応えはあり。
●スタート前
寒波の影響により、早朝は氷点下、昼でも5-6℃予報。
愛媛マラソンは10時スタートと結構ゆっくりめのスタートなのが実にありがたく、待ち時間こそ寒かったものの、スタート時は2℃まで上がりました。
会場入りは8時半くらいでしたが、ワセリンを顔にぬったくってトイレをすませればやることもないので、荷物を預けて整列に向かいました。ちょうど整列オープンの9時だったので、Cブロックのほぼ先頭に入れました。
坊ちゃん列車が汽笛を鳴らしながら見送ってくれる
足の裏が冷え切っていたので足の裏の感覚はあまりなく、靴も硬く感じて、あまり冷静でない感じ。
スタートのロスは1分半でした。人数と道幅を考えるとずいぶん早いスタートで、周りは既に4分30-50秒位で走っています。
スタートの直前まで(走り始めてからも)、ネガティブペースで前半を迎えに行くかそれともいっそのことポジティブ気味に前半からしっかりいくかと迷っていました。目の前に3.5ペーサーがいらしたので、ちょっとだけついて行ってみようかと。
愛媛マラソンは最初の5kmはじんわり下りなので、少々オーバーペースでもいいかと思って4:50-5:10/kmくらいを想定していました。しかし、体が温まっていないのもあって、2,3キロ走ってもやっぱちょっと早いなぁという感じ。加えて、スタート直後特有の汗がパーンとかいてきて、ちょっとオーバーかなぁと自信がなくなる。このまま42キロ走るにはさすがに持たんだろうという感じがプンプンしている。
3.5ペーサーは、ロスを取り戻すべく、飛ばしていくので、ここは見送ることに。
周囲が早いとそれにつられるので、なかなか自分のペースが安定せず、最初5kmは4:40-5:00/kmペース。5-10kmは平田の坂があるので、まぁさすがにそこでペースが落ちてくれるかと思っていたのですが、坂が思っていたほどではなかった。奈良のような坂か、福岡ののらん坂を覚悟していましたが、距離も勾配も穏やかでした。確かに登りではペースは落ちたのですが、その後の下りで加速しちゃったので、5-10kmのラップも結局5:00/kmを上回るペース。
平田の坂、のぼり
●10-20km:25:37(5:07)、25:01(5:00)
平田の坂が終わっても、トンネルが2つ続く間も微妙にアップダウンがあり、また5-10mの微妙なアップダウンがあり、往路復路とじんわり消耗しそうなコースでした。このままだとすごいタイムが出ちゃうことになっちゃうので、さすがにオーバーペースだと思って意識的にペース落としました。
5:10-15/kmぐらいまで落とすつもりだったんだけど、呼吸やピッチを整てていたら5:20/kmくらいまで落ちてしまいました。記録狙いはもういっそ来週の熊本で仕切り直そうか、もう今日はファンランにしようかと思うくらい後ろ向きな気分でした。
それでも周りのランナーに釣られたおかげか、再びペースは加速し始めて、結局、10-15kmのラップは当初想定の5:07/kmになったので、気持ちは落ち着いてきました。足はまだまだ平気だったし、呼吸や汗も全然深くはなかったので、まぁこのペースでいけるだけ行ってみて、その上で30kmで足が動かなくなったらその時はしょうがないなっていうで良い開き直りになりました。ようやくここから挑戦!
15-20kmはフラット単調だったので、周りのランナーのペースもそんなに変動もなく、淡々とペースを刻むことに集中できたと思います。
一六タルト食べました。おいしかったです。でも複数種のお菓子が出ていました。先に知りたかったです。
(今日は写真は撮らず、エネルギー補給とランに集中)
●20-30km:25:07(5:01)、25:14(5:03)
北条地区を入り19kmあたりでコースの北端に到達します。ここからは数百メートルから1,2kmごとに右左折が多くて、ちょっと変化が出てきます。愛媛マラソンは折り返しが少ないので別のタイム帯のランナーを見ることがあまりないですが、ここは周囲も見られて新鮮。
ハーフ通過は1時間46分40秒。スタート通過が1分20秒だったので、頭の中で計算しながら、このペースなら3.5にちょっと足りない位かと。前半のペースで後半はとても走れないと思っていたので、今回で3.5はさすがに無理だし3時間35分に集中しようと腹が決まりました。ここから5:10/kmでいけばちょうどグロスで3時間35分。平田の坂のロスを考えると5:05-5:10/kmを維持したいところ。後半はこのペースをひたすら意識し続けることになります。
25kmでの折り返しで3.5のペーサー集団を発見。差は約500メートルだったので、2-3分。思ったより差がついていないことに前向きになってきました。まだ頑張れそうな感じがする。
山田屋のおまんじゅう、ポンジュース、ハタダのどら焼きと立て続けにエイドをとって元気も出た!
過去にPB出した時は、足は止めなかったものの、終盤でエネルギー切れを感じたので、今日は早めに多めに摂取していこうと8kmごとにジェルを摂取。冬のマラソンは気付けば手がかじかんでジェルを開けられなくなるので、これで良いはず。
27kmからは元のバイパス道路に戻ってまたひたすら戻ります。周りのランナーもペースが落ち始め、単に前のランナーについていくだけではタイムが伸びないので、自分が抜き返すことが多くなってきました。幸い脚も呼吸もまだいけそうという楽観と、時折吹く向かい風や、路面の荒れが気になる悲観で、なんとも言えない不安感で走っていました。
●30-40km:25:44(5:09)、25:14(5:03)
復路の坂がどれくらいきついか想像もつかないので油断はできないですが、20-30kmで、この後のタイムロスをカバーできそうな貯金を作れたのでちょっと安心。
32kmから登りながらアップダウンが始まります。周りのランナーで歩く人も出始めていて、基本は抜かすばかりになってきました。
トンネルの中の登り坂はきついですが、路面がきれいなのと無風なのが走りやすく、あまりペース落ちなかった。
いよいよ35kmからは平田の坂。実はスタート側の方が勾配が急なので、復路を走る時は、ダラダラっと登って、ストンと駆け降りることになります。ここはがっつりとベース落とそうとか思ってたんだけれども、直前のトンネルからスピードが上がっており、また前のランナーが詰まっているのを抜かそうとしたのが功を奏したのか、結果的にそんなにペース落ちなかったです。むしろ加速した。奈良の方が明らかにきつかった。
坂降りてればちょっと登りはあるが、4km街中を走って帰るだけ。このままいけば、PBだけでなく3時間35分もいけそう。こけたりトラブルがないように慎重に走らねば。ようやくちょっと実感ができてきた。
うつぼ屋の坊ちゃん団子はパス給水も残りはパスして脚に負担をかけないよう、記録優先で。
38kmでガーミンが電池残量低下、寒かったしバッテリーも苦しそう。
ガーミンに遅れて39kmで左足の太もものところがちょっと嫌な感じがしてきて、その後両足の太ももの表側に違和感。
5:10-15/kmでも3時間35分はいけそうなので、ペースを緩めてそーっと走る。
●40km-ゴール:10:17(4:41)
●感想
寒いものの風も穏やかで、いいレース日和でした。
オーバーペースではないかと終始疑心暗鬼のレースでしたが、最後まで失速することなく脚が頑張ってくれて、想定以上のタイムを出せました。前半が1:45:20、後半が1:46:00なのでほぼイーブンペースでした。結果的に等負荷に走れたように思います。
サブ3.5もいけたのでは、と思わなくもないネットタイムですが5秒/km早く走るとなると、脚の限界が近そうですし、切迫感もあってメンタルがもたなかったように思います。
自己ベストを一気に更新してしまったので、刻んでいくたのしさはないですが、ぐっと伸びる勢いという嬉しさも並々ならぬものです。
来シーズンはいけるのでは!という気持ちでシーズンを終えられそう(あと2レースあるけれど)。
今後の改善ポイント
・ロング走継続によるスタミナ強化
・気温、風などの悪条件でも余力を残せるスタミナ
・ハーフ距離のスピードアップ
今回良かったこと
・エネルギー補給のタイミング
・冬季のロング走、奈良マラソンなど坂道トレーニング、体幹やお尻周りの筋トレ
●レース後
●お楽しみ
前日は、寒波の影響で、新幹線が遅れて岡山-松山の特急指定席に乗り継げず、3時間半たちっぱも覚悟しましたが、自由席に座れたおかげでどうにか到着できました。
観光もほどほどにと、愛媛大学のミュージアムと、ランナー特典の道後温泉へ(結構歩いてしまったけれど)。
夕食は、生ものとお酒は避けて、松山鯛めし(炊き込みご飯)とノンアルコールビール。
刺身タイプの宇和島タイプは見送り。またいつか。愛媛大学ミュージアムは地球科学の展示に圧倒。
レース後は近くのお寿司屋さんで祝勝会を一人で開催しておりました
●レース情報まとめ
参加費 | 12,900円 |
参加人数 | 10,000人 |
案内 | 1ヶ月前に封筒で連絡(スタート位置もわかる) |
受付 | 前日、当日 |
参加賞 | ・ソックス ゴール後の会場 ・おにぎり、パン、コンソメスープ、芋煮、にゅうめん(スポンサー企業から) |
アクセス | スタート会場はJR松山駅から徒歩15分 宿泊施設が多いエリアは徒歩圏内 |
トイレ | 多め |
更衣室 | 市民会館のホール |
手荷物預かり | あり |
スタート整列 | 60分前(0900-0940)から並び始め、スタートは1000 |
スタート混雑 | Cブロック最前(S,A-Gの8ブロック)で1分半 *Cブロック後方以降はかなり混雑したと思われる |
給水 | 水、スポーツドリンクが基本(13箇所) 特色エイドにポンジュース、地元銘菓(タルト、団子、どら焼きなど) |
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