●ネットタイムは4時間切ったけれど...
2018年のおかやまマラソンはネット3:58:32、グロス4:00:32でした。
一般的には趣味のランナーだったらネットタイムで十分で、実際僕もネットタイムを目標にしたらいい、と思っていたけれどもゴールした後はどうにも感動が盛り上がらず、その翌日も悔しいとか惜しかったとか、どちらかというとネガティブな感情が出てきていろいろ考えてみました。
サブ4を目指した経緯から書くと長くなりますが、
- 17年2月 ハーフに初挑戦、目標は2時間切り
→グロス1:57:10でしっかり達成
とにかくめちゃくちゃ嬉しかった
- 17年11月 フルに初挑戦、目標はサブ4
→38kmで脚が攣り、ネットでも4:01:42
こうしとけばよかったとか経験不足の反省点は山盛りだけど実力だったなぁという達観もある
- 18年11月 去年と同じおかやまで再チャレンジ、
→41km、3h53mの時点で脚が攣って1分少々動けず、グロス4:00:32、ネット3:58:32、
●ゴールの瞬間、いまいち喜びきれない
ペースランナーさんが変動が少ないペースで引っ張ってくれていたので、今年は一緒に走ってみました。
集団ならではの一体感、共感も感じつつ、このままゴールしたらみんなで喜べるのかな、と思ってました。
33kmあたりからの脚の疲れを感じ始めてて、残りを5:52/kmくらいでも行けそうやったから、37kmらへんでペースランナーから離れた。
このままだとまた脚が攣りそうだったので、意識的に落とした、というのがより正確。
ちょっとした坂で脚が攣りそうやったからセーブしながら走ってて、「グロスは無理かもなー、でも脚止めたらネットも行けなくなる、去年の悔しさは嫌だ」と思いながら、去年脚攣ったところとか歩いたところをセーブしながらも必死でした。
結局41kmで脚が攣った瞬間は「グロスは終わった」とはっきり思って、ネット目標に切り替えたんやけど、意外とぎりぎりのラインだったようです。
スタジアムに入った瞬間(残り300m)、この時点で3:58:50だったのは覚えてる。
冷静になると、さすがに無理なんやけど、スタジアムのマイクのお姉さんが
「4時間まであと1分です!最後まで頑張って!」と言いながら10、9、8、ってカウントダウンをしていました。
4:00:00の瞬間はホームストレートで残り90m。会場中のため息。
ゴールの瞬間は、「喜び」とか「感動」とかそういうのよりも、ネットだけでも達成できた、という「安堵」。
ちなみに、ペースランナーさんに声を掛けたら「良かったです、ネットでも立派なサブ4です、おめでとうございます!」と言って握手して喜んでくれたことは嬉しかった、ほっとしました。
ここまでは、割と良かったのです。
翌日に新聞みたらペースランナーの人とサブ4をぎりぎりで達成した50人と喜んでる背景で、自分が必死に走ってる写真を見つけてしまって、客観的にも見ると、趣味のマラソンって自己目標達成型やのに、こんな気分になることあるんやなとか考えてました。
半月ほどして、ペースランナーの人と握手してる写真を見つけて、さすがにその頃には落ち着いてきてましたが。
●感情の昇華
都会レースでネットとグロスが10分以上違う雰囲気なら、僕もグロスにこだわらなかったかもしれません。
おかやまマラソンはゴールが大きい陸上競技場で、人も多くて盛り上がるんだけど、あれがこじんまりしたゴールだったら、淡々とネットタイムに喜んでたのかもしれません。
最初からネットを目指してたらそれで十分喜べたかもしれません。
知り合いは「ネットでも十分やん!そっちの方が正確でしょ!」「もうちょっと、惜しかったね」と声を掛けてくれて、確かにそうやんやけれど、「来年こそグロスで目指そう!」とその場ですぐに燃料投下してくれる人はいませんでした。みんな優しいのです。
ちなみに、こういう結果になって、良かったこと、というか思っても見なかった発見もあります。
- 「失敗したプレーに対するため息はやめてほしい」というアスリートのコメント
- 終盤で失速してしまうのは、メンタルの問題でなく、本当にぎりぎりで勝負した結果
もちろん、それをメンタルでカバーしながら限界を少しだけ後ろにずらせているのはすごい能力
- 「悔しい銀メダルとほっとする銅メダル」でいうところの悔しい方の気持ち
こじつけみたいだけど、こうやって良いところ探ししないとちょっとね。
●さて、これからどうしよう
で、タイトルのフレーズは、ネットで同じことを考えてる人たちに対する質問サイトのベストアンサー。
「グロスタイムを気にするのはサブ4にこだわってる人だから」
実に自分の胸中を端的に表しています。
やっぱり切りの良いタイム目標の時はグロスで勝負しようと開き直った。わかりやすいサブ4が欲しい!
時計の一桁目がまだ3ってなってる時にゴールしたら興奮するでしょう。
ぎりぎりであればあるほど、喜ぶんでしょう、多分。
実はブログを始めようと思ったのは、こういうことを考えてたのをどこかに書いておきたかったからです。
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